【夏から秋ヘ(おいしいもの撮影Tips)】

こんにちは､きょーちゃんです。
夏から秋にかけてだんだんと食欲が湧いてまいりました。
今回のエントリー企画を自分への言い訳にして､おいしいものを食べてきました。

料亭やレストランなどは､白色系の直接照明とタングステン系の間接照明が入り混じるミックス光源のことが多く､
”自分のイメージのおいしい色”に仕上げるには､工夫するとよりイメージに近く撮ることが出来たりします。

最初はお刺身。
白熱灯が混じる暖かい環境光の中､食材の新鮮さが沈まないように正攻法で調整。
手近にあった白いナプキンを使ってマニュアルのホワイトバランスをとりました。

食材の色を強調するために色の濃さとコントラストを+1
さらに露出を+補正して撮影しました。

ISOオート F2.4 1/13 +0.7EV マクロ ホワイトバランス(マニュアルで手近のナプキンを使用)
コントラスト+1 シャープネス0 色の濃さ+1
広角マクロをいかして,
マクロ時､ADJボタンから使える機能”AFターゲット移動機能”によりお刺身にフォーカスを合わせ､向かいの方の料理を奥に取り込んでいます。

ホワイトバランス調整とAFターゲット機能
では､マニュアルでのホワイトバランスの設定とAFターゲット移動機能について操作画面で追いかけてみますね。
①マニュアルでのホワイトバランス調整
まず手近のナプキンや､紙など､で構図全体を覆います。
MENUボタンかADJボタン(WBを設定されている方)から､[M]手動設定を選択します。
(僕はADJボタンにWBを追加していますので､ADJからの操作画面になっています)
ご覧のとおり､この環境では若干青みがかった白になっています。

ここで画面の指示どおりカメラ背面のDISPボタンを押します。
すると以下のように､青みが調整された白に変わりました。

*ADJボタンへの機能の追加は最新の機能拡張ファームウェアでより便利になっています。
ヒロさんのエントリ[こちら]を参照くださいね。

②AFターゲット機能①の二枚目を見ていただくとわかりますが､実は二枚目はマクロモードに移行した後液晶画面を撮影しました。
ADJ機能のアイコンの一番右にチューリップマークのアイコンが追加されているのがわかりますね。
これがAFターゲット機能です。
ここにあわせると以下のように

マクロ撮影時は上記操作により､AFターゲットがカメラ背面の十字キーで画面内を移動させることが出来ます。
上記画像では右下にターゲットを動かしていますね。

以下"湯葉の刺身"を例に比較してみました。
WBをオートで撮影しました。
白熱灯の環境光を生かした柔らかい､湯葉の刺身です。

マニュアルで完全に調整した湯葉の刺身です。

調整したものを二つ並べてみましたが､どちらが良い悪いはなく､どちらもアリだと思います。
食べ物の写真って､お店の雰囲気や撮影場所の光源､食材､又撮影する人のセンス､そのときの感情等でも､脳内のイメージがきっと異なると思います。そんなときはGR DIGITALのホワイトバランス調整で自分のイメージした色に合わせるのも手ですね。

ホワイトバランスの調整は以前のえみっふぃーのエントリーにも解説がありますのでこちらも参考にしてみてください。

他にも女性の方なら､お持ちなっている大き目の手鏡等を使って､食材やお菓子､グラス等に光を集めたり､
手近なもので綺麗にとれる工夫も出来ます。
既に頂いているTBを拝見すると､食べ物が写っていなくても"美味しいもの"の表現も出来そうですね。
ぜひイロイロ試しておいしそうな写真のトラックバック下さいね。

【おまけの山の写真たち】
以下は夏に行った山の写真。
高原の風はもう秋を感じさせていました 。
明け方の富士を狙っていたのですが､雲海が富士山の上半分と下界を切り分けてとても綺麗でした。
画面左側から太陽が上りつつあり､青空に斜めのグラデーションがかかっていますね。
ワイコンのアダプタを介してPLフィルターを装着して､空の青が一番綺麗に出るよう調整。
ISO64 F4.0 1/320 -1.0EV フォーカス∞ アダプタ経由でPLフィルタ装着
コントラスト+1 シャープネス0 色の濃さ+1

別の角度での山々
かなり太陽が昇ってきたところです。
ISO64 F4.0 1/200 -0.7EV フォーカス∞ アダプタ経由でPLフィルタ装着
コントラスト+1 シャープネス0 色の濃さ+1

これはワイコンをつけて21mm相当で撮影してみました。
ISOオート F2.4 1/100 -0.7EV ワイコン装着21mm相当
コントラスト+1 シャープネス0 色の濃さ+1

山の雄大な風景は､みていると気持ちのリセットがかかってよいひと時でした。