社員奮闘記
速報:GR TOUR 2013 in 金沢(写真家 テラウチマサト)
こんにちは、任三郎です。
第一線で活躍する人気写真家によるGR特別イベントを全国8ヶ所で開催するGR TOUR 2013。
http://www.ricohgrtour.com/
明日31日(土)は松山、9月7日(土)は神戸で開催です。トークショーは予約不要なのでぜひお越しください。
さて、第4回目は金沢にて開催され、今回、私もスタッフの一人として参加しました。GRに興味のある方、ユーザーの方に(もしかしたらブログの読者の方にも...)お会いできる貴重な機会ですから、大変楽しみにしていました。みにゅうさんの尾道、ちっちさんの札幌にならいまして、速報です。
今回の講師はテラウチマサト先生。テラウチ先生のtwitterで語られていたのですが、先生は小学校低学年と中学生・高校生時代を金沢で過ごしたそうで、心のふるさとでのワークショップ&トークショーを心待ちにしておられたとのこと。その想いも通じたのか、前日の北陸地方は記録的な大雨でしたが、当日は晴れ間も見えるほどに回復してくれて、無事に開催となりました。
会場は、金沢の中心街にある石川四高文化交流会館。ワークショップでは、今回のワークショップのテーマの発表と、GRの使い方のレクチャーがありました。次に、外へ出て、異国風の神門や兼六園に似た神苑のある、尾山神社周辺で撮影会。その後、会場に戻り、各自お気に入りの一枚をセレクト&プリントし、テラウチ先生の講評を受けます。最後に、先生の写真をスライドショーで見せていただいて終了、というスケジュールでした。
レクチャーでは、基本的なGRの使い方に加えて、今回のテーマに合わせて使って欲しい設定の説明がありました。
メニューの項目名 |
設定値,モード名 |
目的・理由 |
撮影モード切替(ダイヤル) 絞り値 |
[Av(絞り優先)] F 2.8 |
ボケ感を味わってもらうため |
撮影設定>フォーカス |
ピンポイントAF |
どこにフォーカスを合わせるのか、しっかり意識するため |
キーカスタム設定>Fn1ボタン設定 |
FA・ターゲット移動 |
フォーカスの位置を変えて構図を工夫したいときに良く使う[ターゲット移動]を使いやすくするため |
キーカスタム設定>Fn2ボタン設定 |
28/35mm |
人を撮るとき、画角28mmだと写る範囲が広すぎると感じるときに、簡単に切り替えられるようにするため |
キーカスタム設定>エフェクトボタン設定 |
エフェクト |
写真の雰囲気を変えたいときに有効な[エフェクト]を使いやすくするため |
フラッシュモード フラッシュ調光補正 フラッシュマニュアル発光量 |
スローシンクロ -0.7 1/2 |
日陰や逆光の中で人を撮影するときに、顔が暗く写ってしまうときにフラッシュを使うため。通常の設定だと明るすぎて白く飛んでしまうのでこのような設定にする。レフ板の代わりのような感覚で使うとよい。 |
さらにテラウチ先生は、ISO感度[ISO 800],エフェクト[ポジフィルム調]を良く使うのだそうです。こうすると、フィルムカメラを使っていたときの雰囲気に似た仕上がりになるんですって。しかもエフェクトボタンを押せば、先生お気に入りのモードである[クロスプロセス]と[ブリーチ バイパス]が上下に割り当てられているので、シーンによって簡単に切り替えられるのでとても重宝している、と大絶賛でした。僕は以上のセッティングをマイセッティング名称「テラウチモード」としてマイセッティング登録しましたよ。そのモードで撮影した尾山神社の写真はコチラ↓
さて、今回のワークショップのテーマは「真正面から向き合うスナップ」。さらに「できれば道行く人に、ポートレート写真を撮らせてもらおう!」というお題でした。
道行く人に真正面から向き合った写真を撮るには、当たり前ですが、撮らせてもらう人に声を掛けないといけません。参加されていた皆さん(私もですが)、道行く人に写真を撮らせてもらう...ということに少々難しさを感じていたのですが...先生から、「これまで世界中でたくさん撮ってきたけど、ほとんど断られたことが無い」というコツを教えてくださいました。
いきなり「撮らせてもらえませんか?」と声を掛けるのではなく、あいさつや雑談から入るとうまくいくのだそうです。少しでもコミュニケーションを交わして、互いのことを知り合った上で「撮らせてもらえませんか?」と聞くと、たいていは断られないのだとか... 今回のワークショップに参加者された皆さん、これを実践して、見事な写真を撮られていましたので、すでに実証済みと言ってよいかと思います。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回のワークショップでは「写真を見る」ことにも取り組みました。まずは、GRのカタログにある作例をよく見て、自分がカッコいいなぁと思う写真があれば、その構図や被写体の配置を倣ってみよう、というものです。
また、各自が撮ってプリントした写真について、1枚ずつテラウチ先生から講評を頂く前に、参加者の皆さんにもよく写真を見てもらい、心が動いた(綺麗、面白い、笑った...etc.)ものに投票し、その理由を言葉にする、ということも行いました。撮影した人が意図したとおりに、写真を見た人に伝わっていれば大成功。もし違った感じ方がされたのならば、どんな風に撮れば良かったのかを考えてみる。被写体を、画面のどの位置に配置するのか。カメラを傾けて撮るにしても、感じ方がどう変わるのか。見る人を関心をひきつけるにはどう撮るといいか...そんな視点で、一枚一枚、丁寧に講評が進められていきました。とても学びの多い時間になりました。
ワークショップ後のトークショーには、ワークショップの参加者を含めて50名ほどのお客様にお越し頂きました。
ひとつだけその内容に触れますと(任三郎の解釈も入っているかと思いますがご容赦ください)、富士山の写真を撮るようになってから、いい写真を撮るには「その瞬間が訪れるのを待つ強さ」も重要だと感じるようになったそうです。以前はわりとせっかちで、シャッターチャンスが来るのを待つなんてできない性格だったのだそうですが...今回のワークショップのテーマ「被写体に真正面から向き合う」ことによって写真にあらわれる被写体との関係性やストーリーが、切り取った瞬間によって見る人に違った印象を与える。だから自分が表現したい最高の瞬間が訪れるのを待つ強さが大切なのだ、ということを仰っていました。
そのほか、先生の作品に対する考え方や、人生観が垣間見えたようなトーク、ファンの方は必見です。
詳細については、近々トークショーの動画がGR TOUR 2013の特設ページにアップされる予定ですので、ぜひご覧ください。(今現在、ハービー・山口先生、中井精也先生のトークショーが公開中です。)
参加された皆さん、ありがとうございました!またどこかでお会いできる日を楽しみにしています!
任三郎でした。
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