社員奮闘記
【CX4のクリエイティブモードでスカイツリー】
こんにちは、きょーちゃんです。 まだまだ暑さが続きますね。
先週の8/19に発表されました新機種、CX4を、ヒロさん、ワッキーさんに続いて、僕もお借りして撮影してきました。
今回、手ぶれ補正効果が増したテレ端撮影と新たにクリエイティブモードとして追加された撮影効果を中心に、スカイツリーを撮影してみました。
CX4-300㎜相当-クリエイティブモード:ソフトフォーカス:強
撮影後カメラ内でレベル補正
まず最初に。
撮影時の効果がさらに多彩になったCX4ですが、
使っていてとても便利だったことがあります。
お気に入りの効果を、シャッターボタン横のモードダイアルへ登録可能で、撮影時にすぐ選択出来ることなんですね。
マイセッティング
GRやGXRにも搭載されている機能で、CX4でも撮影設定を二つ登録できます。
(モードダイアルのMY1、MY2)
<たとえば>
MY1:トイカメラ
MY2:クロスプロセス
と登録しておくことで、
わざわざメニューを開いて撮影効果を変更したり、元に戻したりせず、
>通常撮影(カメラモード)からトイカメラへ(上記だとMY1)
>トイカメラ(上記だとMY1)から通常撮影(カメラモード)へ
モードダイアルをカチカチまわせば、簡単で切り替えられるようになります。
やっぱり物理ダイアルに割り当てられると、頻繁に使いたくなりますね。
僕の場合は
マイ1(ハイコントラスト白黒&35㎜相当でのズームスタート設定、アスペクト3:2 フォーカス/スナップ)
マイ2(トイカメラモード+通常撮影設定、28㎜相当スタート、アスペクト3:2 フォーカス/スポットAF)
さらに
モードダイアル上のCモードをDRショット設定としてましたので
通常撮影+3種類の撮影表現をモードダイアルひとつでクルクル変更して撮影してます。
もうひとつ便利なこと、クリエイティブ効果 +通常撮影の設定
各クリエイティブモードの撮影設定では、一回のレリーズでクリエイティブ効果の画像だけでなく、通常撮影画像を同時に撮影することも設定が可能ですので安心です。
あとで効果の比較もしやすいし、便利。
以下の比較例も、+通常撮影の設定で、同時に二枚撮影保存されたものを載せています。
今回スカイツリーを撮影するにあたって、夏の陽炎の中、街の中に突然立ち上がる巨大構造物を周辺の町並みと絡めて、非現実的な表現にしてみようと思いました。
また、28㎜-300㎜相当の広いズーム域と、アスペクト比の変更で、スカイツリー全体を写さなくてもソレと判る写真に挑戦してみました。
クリエイティブモードをイロイロ試してます。
【DRモード(ワイ端)】
ダイナミックレンジが広がった表現が可能なDRモード
広角端28㎜相当で、高さを表現するために、アスペクト比(縦横比)を普段僕が撮影している3:2から16:9に変更しました。
空の青を残しつつ、前景の神社の暗部デティールが持ち上がるよう、DR(効果強)で撮影。
狛犬や土台の岩のデティールがちゃんと描写できていますね。
CX4 28㎜ クリエイティブモード DR on ハイライト優先強 16:9
【テレ域での部分撮影】
こんどは、部分の撮影。
道端に咲いていた花にフォーカスをあわせ、テレ領域での圧縮効果で建設中のタワー上部を狙います。
CX4-135㎜相当-通常撮影(アスペクト比16:9)
テレ端で花とスカイツリーが収まるようにするために、かなり無理な姿勢(中腰)で撮影してますが、
安定してます。
【ソフトフォーカス】
今度はソフトフォーカス。
スカイツリー周辺の懐かしい町並みと、遠景にある巨大な構造物の対比が非現実的な風景に感じました。そのイメージどおり300㎜相当の圧縮効果で背景のスカイツリーをひきつけながら、電線の重なりを強調。
さらにソフトフォーカスをかけることで、非現実感と、遠景までの空気感がでていますでしょうか。
冒頭の作例も同様の撮影方法ですね。
ポイントは、空の領域にスカイツリーの構造体をはめ込んで、空白部分をできるだけ少なくする構図にしています。
そうそう、ちなみにソフトフォーカスは強弱二種類効果の強さを選択できます。
今回は強を選択していますが、弱だとナチュラルな仕上がりですよ~。
CX4-300㎜相当-クリエイティブモード:ソフトフォーカス:強
通常撮影版はこちら↓
300㎜相当での手持ちは、自分自身の体の揺れがもろに出てしまうので、構図を維持するのも大変なんですが、この撮影では手ぶれ補正もきっちり効いた感じ。
これは、二枚目と同様の構図ですが、夏の花、ノウゼンカズラを絡めてソフトフォーカスを。
CX4-135㎜相当-クリエイティブモード ソフトフォーカス強
通常撮影版はこちら↓
【ハイコントラスト白黒】
僕の大好きなハイコントラスト白黒で町並みを切り絵のように、切り抜きます。
空のグラデーションが粗い粒子で表現できますね。
CX4-28㎜相当-クリエイティブモード ハイコントラスト白黒
通常撮影版はこちら↓
ここでちょっと一休み(笑)
ところでクリエイティブモードって是か非か????
なんて話題を。
CX4に搭載された、クリエイティブモードのさまざまな撮影表現なんですが、
RAW現像メインのベテランさんや銀塩から写真を続けていらっしゃるの方の中には、
もしかすると、撮影時からさまざまな効果をつけることより、そのときの構図や瞬間、作画に集中したい、なんて方もいらっしゃるんじゃないかな~なんて思います。
僕も比較的その傾向なのですが、今回クリエイティブモードをいろいろ試してみると、効果を楽しむだけでなく、効果を活用した表現をしようとするとさらに撮影時に工夫する楽しみにもつながるかも~って思い始めてます。
そんなふうに感じるきっかけになった写真があります。
今回CX4のテストに参加された社内モニターさんの作品を紹介したいと思います。
以前GRBLOG内でもGXR特別寄稿で登場いただいたTRKさんのように、今回も複数の社内モニターが使用テストに参加しているのですが、以下のアジサイの作例は、女性のモニターさんが撮影されたものです。
トイカラーon アスペクト比 16:9
トイカラーoff アスペクト比 16:9
"アスペクト16:9&トイカメラモード"という撮影時の設定は
僕みたいな銀塩移行組3:2固定、画像設定と露出を追込む...なんて使い方する人間には、想像もしない設定だったのですが、
いかがでしょうか?
効果をかけた作例のほうが、周辺減光とトイカメラの強いポジカラー的な表現をうまく活用して、素敵な写真だな~と思いました。
この写真のポイントは、
・空を周辺減光部分に置くことで、青空を再現しつつ(通常撮影では白トビ)、
・中心の露光差と彩度アップを利用し、アジサイの花と緑が鮮やかに表現されています。
像面での露光差を活用して構図を上手に重ねた、というか、撮影時に覆い焼きしてしまうというか、この周辺減光の使いこなしは、僕にとっても目からウロコでした。
そういえば、銀塩時代にも、クセ玉や周辺減光が強いレンズ、ソフトフォーカスが自然にかかったレンズ、等をうまく表現に活用する手法も存在したわけで、結構、クリエイティブモードも工夫して楽しまない手はないなーなんて感じています。
【トイカラー】
さてさて、僕もちょっとモニターさんの影響を受けて、トイカラーに挑戦。
CX4-28㎜相当-クリエイティブモード トイカラー 16:9
通常撮影版はこちら↓
今度はテレで
CX4-166㎜相当-クリエイティブモード トイカラー 16:9 +1.0EV
これは隅に配置したノウゼンカズラの色を周辺減光でも再現できるよう+補正して、中心部分のスカイツリーを露出オーバー気味にしています。いろいろ工夫するのが楽しいですね。
以下は同様にトイカラーを活用した事例。
彩度が高く表現されますので、緑や空等を撮影してみては。
トイカラー
【ミニチュア】
それ以外にも、ミニチュアや、アスペクト比1:1など継続して搭載されている機能も楽しいですね。
【クロスプロセス】
クロスプロセスも、撮影時の光の状態とは異なったちょっと懐かしい色って感じ。
通常撮影版はこちら↓
【おまけ(個人で外装カスタマイズ)】
今回CX2、CX3と続いたデザインから、いままでより若干無骨さの取れたデザインになりました。
軍艦部(上面)はGR DIGITAL、GXをイメージするモールドが再現されていて、
シルバー機を手元で見ると、黒以外でこのデザインはGR DIGITALにも無いものでちょっと新鮮。
CX3の無骨さが好きかなーなんて人には、
こんな風にグリップ部分に市販のカメラ補修用シートを貼ったりすると、かなり印象が変わります。
今回グリップ部に指がかりのパーツがありますので、貼り付け後の完成度もグリップ感も結構いいですよ~。
シャンパンシルバー色だと、銀塩のGR10っぽいですね。
カスタマイズ例(注:グリップ革貼りは個人カスタマイズです)
いつもは黒を選ぶのですが、今回はシルバーで革貼りがおすすめかも。
ボリュームたっぷりのご紹介になってしまいました。
最後まで読んでいただき感謝です。
ちょっとこの効果が気になる!
なんて少しでも思っていただけたらうれしいです。
そうそう!
今、第10回リコーフォトコンテストを実施してます。
写真家の大和田良氏/岡嶋和幸氏のお二人に審査をしていただく予定です。
締め切りは、8月31日です。
まだ間に合いますので、ぜひ応募くださいね~!
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