社員奮闘記
【1st II 】
こんにちは、きょーちゃんです。
GR DIGITAL二代目の紹介はさすがに緊張します。
早速、僕らライターが先行してGR DIGITAL II を使った印象を書いてゆきたいと思います。
これから僕以外のライター達も、それぞれのファーストインプレッションをご紹介させていただくことになると思います。
僕自身、初代GR DIGITALを2年間使い続けてきたこともあり、受け取るまで期待と不安でいっぱいでした。
今回はライターというよりも1GRユーザーとしての気持ちが強く、GR DIGITAL II (試作機ですが)をお借りしました。
プレスリリースなどで、もうご存知の方もいらっしゃると思いますが、
”銀塩GRを継承しながら、デジタルカメラならではの携帯性をいかした”
初代GR DIGITALの良いところをきっちり維持したブラッシュアップと感じています。
外観の素材感や各ディメンジョンはほとんど初代のまま。
なんですが、一部ハードの機能追加や変更、ちょっとしたディティールの変更を行った結果、実際は新たに型をおこしたボディのようですね。
まずは外見でかわったところ
<軍艦部>
電源ボタン周り。緑の部分が光るのですね。
モードダイアル。MYセッティングがGX100と同様ダイアルに格上されました。
ダイアル表面の処理は初代GR DIGITALと同じく、立体文字のダイアカット仕上、ロックも継続ですね。
<正面とロゴ>
受け取る前に気になっていたのがロゴ。
商品名どおり II なんてついてないよなーと確認。ほっとしました。あくまでもGR DIGITALはGR DIGITAL。
<初代のオプション>
オプションは共用ですので、ワイコンもこんな風にそのまま活用できますね。
ファインダは後ほど。
<バッテリーの蓋>
バッテリー押さえと蓋のバネ、
この辺はやはり、対応してくれてました。
なにげにSDカードスロットのすきまから覗いてた基盤にも、ちゃんとカバーが付けられたりしてますね。
初代よりバッテリーの持ちも良くなってるようですし、
バッテリー自体が初代GR DIGITAL やGX100と共通なので、共用できるのがうれしいです。
<液晶側とグリップ>
グリップは従来のしっとり感のまま、ちょっとしっかりした印象。
グリップ側のボディ側面をみると、縦にラバーが前面と背面に2分割されています。
グリップ感を維持しつつ、より剥がれづらくしたとのこと。
(分割されてるほうが、自分でコードバンに張替えするときの皮のサイズ調整も簡単そうだな~
一枚皮を巻き込むのに結構苦労したからな~←もう弄る事考えてます)
上の写真だとちょっとわかりにくいのですが、液晶に表示されている画像。
縦位置で撮影した写真が正しく表示されるようになったんですね。
GR DIGITALⅡは撮影画像の縦横をちゃんと認識して表示をさせる設定が出来るようになりました。
もちろん画像ファイルに情報が入りますので、一日中撮影した後で、家に帰ってレタッチソフトを使うときの最初の作業、(縦写真の回転して正立させる作業)をしないで済み、アフターワークが楽になりました。
僕は縦の写真が多いのでとても助かります。
液晶画面でみるとこんな機能も。
センサーを使って水準器で水平を取れるようになったんですよね。
これから別のメンバーからの紹介もあるかと思います。
<液晶>
一番大きな外観の違いがわかるのは、液晶の大きさですが、これもうまくデザインされているのでぱっと見イメージが変わりませんね。グリップも違和感なく行えます。
液晶自体は明るさと反射防止の表面処理のおかけで、浅い角度からの見え具合もなかなかでした。
<フラッシュと調光補整>
うれしかったのは、側面にフラッシュのポップアップスイッチが付いたこと。
不用意にポップアップしないし、ポップアップ時に以前設定したフラッシュモードも保持されてるので、安心感があります。
それからフラッシュの調光についても、露出補正とは分けられてメニュー上で個別補正が可能に。
日中シンクロのとき重宝しそう。
<RAW撮影>
初代ではたまにしか使わなかったのですが、それはたまに使うと自分の撮影テンポとタイミングがちょっとずれた感覚があって、僕はここ一番の被写体で露出やホワイトバランスを迷ったときに使う程度でした。
今回は二枚分のバッファが用意されているので、続けて二枚までの撮影は、JPEGで撮るのとほとんど変わらないです。
僕の撮り方は、いいなと思って一枚撮影して画像チェック。押さえか微調整でもう一枚のケースが多いので、RAWでもストレスフリーで快適に撮影してます。Fnボタンとの組み合わせで使う機会が増えました。
<パッシブセンサーとFnボタン>
もう一つ。パッシブセンサーが無くなったこと。
実は自分の撮影スタイルでは、実際に一気押しでパッシブの恩恵に預かるような撮り方はほとんどしないのですが、とはいえパッシブが無くなってしまうのは、とっさの一枚のための保険が無くなったようで、ちょっと寂しい気がしました。
普通の半押しでの撮影は、たしかに通常の明るさでの合焦が早くなった感じがします。
では実際に僕がシャッターチャンス重視で撮る時、たとえばスナップメインで撮るとき…
これは最初からフォーカスモードをスナップにしていることが多いのですね。
でも途中で遠景をとりたいときなど、初代ではADJでフォーカスモードを変更するのも手間に感じていました。(ちょっと贅沢な悩みかもしれないですが)。
GR DIGITALⅡの新機能の一つに、そんな自分の使い方に合っていてうれしい追加がありました。
Fnボタン
FnボタンはGX100から搭載されていますが、
GR DIGITALⅡでは、カーソルの左キーがFnキーとして割り当てられました。
ここにさまざまな機能をアサインできるようになってます。
たとえば”AF/スナップ”をアサインすると、撮影中Fnボタン一つでAFとスナップに切り替えられます。
起動状態で片手でぶら下げながら、手元を見て確認をする必要なしに、手探りで一気に切り替えが出来るのはとても楽ちん。
普段AFにしていて、ここぞというときFnワンプッシュでスナップモードに。
あるいは普段スナップにしておいて、ちょっと近かったりあるいは遠景を撮りたいときにはFnワンプッシュで通常AFに。
なんて使い方ができて、今使う頻度が高いキーになっています。
Fnキーに割り当てられる機能は、AF/スナップ以外に
AF/MF
AEロック
JPEG⇒RAW
カラー⇒白黒
カラー⇒TE
露出補整
ホワイトバランス
ISO
画質
フォーカス
画像設定
測光
連写
オートブラケット
調光補整(ストロボ光量)、
って、ほとんどの撮影設定をショートカットとしてアサインすることが出来るようになってるんですね。
この辺のセッティングは中級デジタル一眼のキーアサインをカスタマイズするのと同じ感覚で、自分の使いやすい操作体系に追いこめられるところは、どんどん自分の手足の延長になってゆくようで、で僕にとって結構うれしい部分です。
<モードダイアルとMYセッティング>
そうそう、もう一つ。
今回からモードダイアルに格上されたMYセッティングにスナップモードを登録するというのも選択肢のひとつ。
一番自分の撮影スタイルにあった使い方を選ぶ余地があるのは結構うれしいところです。
各MYセッティングごとに個別のFnのアサインが登録可能なので、
僕は今、以下のようなセッティングでGR DIGITALⅡを使っています。
汎用=Pモード
アスペクト4:3/FnはJPEGとRAWの切り替え/画像設定はその時々
街撮り用=MY1
アスペクト3:2/FnはAFとスナップのトグル/
画像設定は詳細設定1でコントラスト+1.シャープ-1、色の濃さ-1 -0.3EV
ちなみにMY1の詳細設定2にはコントラスト+2、シャープ-1、色の濃さ+2の夕焼け撮影仕様に設定してます。
人物用=MY2
アスペクト1:1/Fnは調光補整(フラッシュ光量調整)/
画像設定はコントラスト-1.シャープ-2.色の濃さ-1
FnでJPEG>RAWを併用することでRAW撮影のしやすいワークフローが自分なりに作れてRAWでの撮影機会が増えています。RAWが増えるとメモリーカード容量も気になりますが,SDHCに対応してるのでこちらも合わせて安心。
<小型ファインダ>
も一つうれしいこと、純正で小型ファインダーがオプションとして追加されてます。
ファインダって社外品を含め、見易さをとるか?コンパクトさをとるか?
この辺の塩梅が各個人の好みもあり、むずかしいところなんですが、
今回追加された小型ファインダGV-2は、
奥行きや高さなどなど、GR DIGITALⅡのサイズに合わせただけあって、とてもバランスがよいです。
表面処理もGRと同じなので、一体感があり、さすが純正かも。
アクセサリシューにつけるタイプなので、初代にも、銀塩カメラにも使える…なんてちょっと思ったりして。
そうそう、上下の枠線にスクエアのガイドも入ってますのでスクエア派の人も大丈夫ですね。
フラッシュともこんな感じで干渉しないし、GRの厚みとのバランスがやはりよいです。
ちなみにファインダ使いの人限定かも知れませんが、
撮影中、液晶OFFの設定時、情報のみ表示するオプションが選択できるようになってます。
このモードにすると普段は消灯状態で、露出補整やADJダイアルを動かすとこんな風に表示されますね。
<あたらしいケース>
この新しいファインダを付けたままで納められる新ケース
マグネットのクロージャーで後ろにベルトループとリングがついてます。
ケースおまけ
初代と同じサイズなので、社外のケースもこんな感じでぴったりでした。
(ただ、ケースの構造上、フラッシュポップアップは×になっちゃいますけど…)
外観や新しい機能、オプションの説明でだいぶ費やしてしまいました。
こんな感じで僕らライターも、撮影をはじめているところです。
ここから試作機での画像ではありますが、撮影してきたものをちょっとだけ。
<夜間撮影>
Pモード F2.4 1/13 ISO800 -0.3EV AWB NR-off
ISO800でこんな感じです。
高感度耐性って撮影される方の、好み、撮影スタイル、被写体、時間帯によって、許容範囲がさまざまだと思います。
僕の使い方での場合だとこんな感じ。
初代では日中はAUTOかISO100に設定して、スナップや夕暮れ時シャッタースピードを稼ぎたいときはISO200にしていました。
GR DIGITALⅡでは日中や室内を含む常用ではAUTO-HI(上限ISO400)にして、今使っています。
夜間スナップでは状況に応じてAUTO-HI(上限ISO800)で撮るようになりました。(あくまでも僕の許容範囲ですが)
ISO400
Pモード F2.4 1/25 ISO400 -0.3EV AWB NR-off
Pモード F2.4 1/9 ISO400 -0.3EV AWB NR-off
日中の写真も二つ
空
も一つついでに
<白黒(TE)>
今回、画像設定に白黒に加え白黒(TE)が追加されています。
これはモノカラーっていう感じでしょうか?
セピア、アカ、ミドリ、アオ、ムラサキの単色の選択と
色の濃さ、シャープネス、コントラストを設定できます。
おすすめは、色の濃さを最低-2にして各色を選ぶと
紙焼きの冷黒調や温黒調のような雰囲気になるんですね。
コントラストも含めると、撮影している最中に暗室作業や印画紙の選択も同時進行している感じ。
僕が結構気に入っているのは
ムラサキで色の濃さを最低、コントラストを-1
このときの階調と微妙な色合いは、僕にとってみずみずしさを感じました。
実際に暗室で白黒の紙焼きをして乾かしている最中の写真を見るようで、薬剤の匂いを久しぶりに思い出しました。(最近紙焼きしてないな~)
もちろんレタッチソフトや印刷時の調整でも同様のことは出来るのですが、
カメラだけで実現できるのはBLOGやWEB上の表現としても簡単にできて、面白いなと思います。
これは初代の最後のファームアップでも対応してくれてるみたいなので、
初代は白黒TE専用機として併用しようかな、なんて思ってます。
白黒(TE) ムラサキ 色の濃さ-2 シャープ+1 コントラスト-1
今回の僕のファーストインプレッションはここまで、です。
初代と二代目。見た目はほとんど一緒ですが、今回書ききれないくらいの変更点があって、
その一つ一つの機能追加や改良が組み合わさった結果、実際の撮影プロセスから撮影後の作業までが、とてもスムーズにつながっていくという印象を受けました。気持ちよく使えますね。
これから他のライターがいろいろな視点でインプレッションも楽しみにしていてくださいね。
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