社員奮闘記

-水準器-

2007-11-09

こんにちは、ワッキーです。

先週火曜日のGR DIGITAL II発表以来、みなさんから様々な反応を頂いています。
photoGRaph100に来場して頂き、実際にGR DIGITAL IIに触れられた方々の感想なども続々とネット上にアップされているようで、
毎日どきどきしながら閲覧させていただいています。

きょーちゃんもエントリの中で言及していますが、GR DIGITAL IIは一見地味なバージョンアップではありますが、各種操作部の改善や機能追加、動作速度の向上でトータルでの操作性が格段に向上したように感じています。

今回はそんな数多くの変更点や追加機能の中で、僕が特に気になっていた電子水準器を取り上げて -トラックバックなどを拝見させていただくと、気になっていらっしゃる方が多いようです- 、使用レビューをお届けしたいと思います。

まずは水準器の機能について。
水準器の使用モードは以下の4つから選択できます。
・OFF
・表示のみ
・表示+音
・音のみ

表示の場合だとディスプレイ中央やや下にインジケータが表示されます。
水準が取れるとインジケータが緑色に光って知らせてくれます。インジケータが動くイメージは製品特長のページにアニメーションがありますのでそちらを参考にしてください。

音の場合は水準がとれたことを知らせる音が一定間隔で鳴り続けます。
モニターが見れないような状況 -外部ファインダ使用時、ハイ(ロー)アングル、自分撮り(?)- でも水平を出しての撮影が可能です。
残念ながら音は用意できませんでしたので、インジケータのイメージをご紹介します。

[水準がとれているとき]
1_水準器横.jpg

[水準がとれていないとき(カメラは左に傾いています)]
2_水準器ナナメ.jpg

水準器は当初想像していたものよりも敏感に、わずかな角度でも検知します。
上の、水準がとれていない写真は2メモリ分ほど傾いていますが、角度にするとほんの数度くらいでしょうか。
きっちりと水準が出せる実用品として使えると感じました。

3_御苑R0013375.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/870秒 F3.5 ISO:100 ±0EV WB:AUTO]

上の写真のような水平線が画面上に無い時に特に威力を発揮してくれます。

水準器の設定はMENUから選択する方法のほかに、DISPボタン長押しのショートカットが用意されていますので、簡単に設定ができます。
これが便利。僕は基本「表示のみ」にして撮影していますが、撮りたいものがインジケータと被ってしまう時なんかにもぱっと変更できるのはありがたいです。

縦位置での撮影の時はインジケータの位置が自動で切り替わりますから、
水平線が短くなり、より水準を取ることの難しい縦位置でも簡単に水準を出すことが出来ます。

[縦位置での水準器使用時]
4_水準器縦.jpg

気をつけていただきたい点が2点あります。ひとつめは、この水準器は水平方向の水準を取るためのもので、垂直方向の水準を取るものではないということです。
つまり、見上げる、見下げる方向の角度の検知はしてくれません。

ただ、個人的な見解ではありますが、写真として見た時に最も気になるのは水平方向のズレで、垂直方向に関しては非常に寛容に見ている気がします。
実際、風景を撮影する時などは空や地面を大きく入れるために上下方向にレンズを振って撮影することは日常的に行いますよね。
遠近法を使った絵を描くような時でも水平方向が出ていれば、垂直方向に消失点がある/なしにかかわらず安定した構図になります。

5_御苑芝R0013389.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/440秒 F3.5 ISO:100 -0.7EV WB:AUTO]

もう一点。この水準器は加速度を感知して水準をとるので、カメラ自体に加速度がかかっている環境 -例えば電車や自動車の加速、減速時など- では水平が取れませんのでご注意ください。

GR DIGITAL IIでは背面液晶の性能が良くなりました。視野角も格段に広くなっていますので、さきほどハイ(ロー)アングル時でも音を出す設定にすることで水準器が使えますよ、と書きましたが、多少目線より高い位置や腰位置からの撮影でもインジケータ表示での水準器の使用が可能です。

GR DIGITAL IIを受け取ってから暫くは水平をとっての撮影にはまり込んでしまい、建物好きであることも手伝って建築写真風の写真ばかり撮影していました。
このうえ垂直方向の水準がとれて、更にレンズシフトできれば完璧なのですが。(笑)

6_反町R0013035.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/320秒 F4.5 ISO:100 -0.3EV WB:AUTO]

7_反町2R0013043.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/640秒 F6.3 ISO:100 -0.3EV WB:AUTO]

8_新宿R0013347.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/570秒 F7.1 ISO:100 ±0EV WB:AUTO]


-----

さらに。

発売日未定ではありますが、こちらも注目ですね、テレコンGT-1の設計試作品をお借りすることが出来ましたので、こちらも合わせてレポートします。

GT-1はワイドコンバーターGW-1と同じく、アダプター GH-1を用いて装着します。
装着イメージはこんな感じです。

9_テレコン1R0013270.jpg
[Caplio GX100 Pモード 1/50秒 F3.7 ISO:200 -0.3EV WB:AUTO]

10_テレコン2R0013278.jpg
[Caplio GX100 Pモード 1/50秒 F3.7 ISO:200 -0.3EV WB:AUTO]

GW-1と比べるとやや大きくなっている印象ですが、大きすぎるとは感じませんでした。GW-1と同様の取り回しができそうです。
初代GR DIGITALにも11月22日リリースの最終ファームアップをすることで装着可能となります。

GT-1を装着すると画角は35mmフィルム判換算で約40mm。標準レンズというと50mmが一般的ですが、僕には50mmの画角は少し狭く感じます。
より自然な、目で見る景色に近い画角としては50mmから少し引いた40mmの方がベターだと思っているので、GR DIGITALのオプションとして40mmが選択可能になったことは嬉しい限りです。

あと、気づきにくい特長ですが、テレコンを装着しても開放F値が2.4のまま変化しないのも大きなポイントです。
F値が同じで焦点距離が延びているので、当然ボケは大きくなります。
GW-1も合わせて、21mm、28mm、40mmの開放F値不変なレンズになります。1眼レフ用の大口径高級レンズみたい(言いすぎ?)ですね。

11_木re-R0013653-1.jpg
[GR DIGITAL II+GT-1 Pモード 1/160秒 F3.5 ISO:100 -0.7EV WB:AUTO]

12_夕暮れ階段R0013716-1.jpg
[GR DIGITAL II+GT-1 Pモード 1/30秒 F2.4 ISO:AUTO -0.3EV WB:AUTO]

13_広島テレR0013823.jpg
[GR DIGITAL II+GT-1 Pモード 1/500秒 F5.6 ISO:100 ±0EV WB:AUTO]

14_広島ワイR0013825.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/500秒 F5.6 ISO:100 ±0EV WB:AUTO]

上の2枚の写真は上がGT-1つき(40mm)、下がノーマル(28mm)です。
画角の比較にどうぞ。

お借りしたGT-1は設計試作品ということで、画質に関してはご参考程度にお願いします。
ちなみに外観に関しては変更なしとのことです。

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おっと、GR DIGITAL IIの新機能紹介に随分とスペースを割いてしまいました。今月のトラックバックテーマは"スナップ"ですね。
せっかくですので、GR DIGITAL IIでのスナップです。RAWだけでなくJPEGの書き込み速度も速くなっているので、初代GR DIGITALでは多少待たされることのあったJPEG最高画質での撮影でもサクサク撮影できるので快適です。
ちなみにスナップを撮るときは水準器は使っていません。(笑)

15_目黒親子R0013613.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/60秒 F2.4 ISO:100 +1.3EV WB:AUTO]

16_外苑R0013708.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/80秒 F2.4 ISO:100 -0.3EV WB:AUTO]

17_読書ossanR0013386.jpg
[GR DIGITAL II Pモード 1/540秒 F3.5 ISO:100 -1.0EV WB:AUTO]

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最後になりますが、第2回 GR DIGITALカレンダーコンテストの締め切りが迫ってまいりました。
カレンダーに採用されれば、1年間のうち少なくとも一ヶ月間はきっと毎日楽しい気分で過ごせること請け合いですよ!
11月11日(日)24:00が締め切りとなりますので、それまでにふるってご応募ください!

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